株主の皆様から寄せられた提案です。
今回は初めて読む方にもわかりやすいように、少していねいに説明させて頂きました。
●空き家の再利用には重点的に取り組んでいます。
●ありがとうございます。ぶれないように心がけています。
●現在のたもかくの事業はお客さんが増えれば収益力の高いものが多いのですが、顧客の減少のために基本コストの負担が大きく収益が上がっていない現状です。集客の努力や工夫を続けたいと思います。
●都会に比較して、資材が高く、交通時間がかかるために割高のイメージを持たれることが多いので、ていねいな対応と説明をしていきたいと思います。
●販売する場合は、売却する面積の数倍利用できる山林を拡大し、売れるほど使いやすくするようにしたいと思っています。
●収益が悪化した時に、数回に渡って役員報酬を減らして現在に至っています。役員報酬や職員の給料は減らすことが収益の向上に結びつかない場合もあると思いますので、慎重に検討したいと思います。役員の個人資産を売却して会社の増資に応じたり、急な資金の立替をして苦しい時を乗り越えてきたこともあるので、あらゆる可能性を考えた上でご意見を反映させていきたいと思います。
●現在作成の地図のほか、グーグルマップとの連動やGPS情報の活用に取り組めないか、株主提案を受けています。コスト負担の少ないことから実現していきたいと思います。
●代表個人の農地との交換やたもかく株式会社の平地山林と何百倍もの面積の斜面の森を交換するなど、資金が限られていても、今までにない取り組みで実現できました。今後も発想の転換で所有資産を増やし資産価値を向上させていきたいと思います。
●まずはネットで販売できる一坪の森とらすとの仕組みを作りたいと思います。土地付きの雑木林という性格のために、取り扱いや販売に不動産業などの免許がいると思われたり、登記や税金などの経費が必要と思われてしまう問題があるようです。このためネット販売用のトラストでは土地を外すことも検討しています。ネット販売されているものならギフト商品にもなりやすいと思います。
●全国中小企業団体中央会のビジョン作成事業の中で、たもかく株式会社やみんなの森協同組合の事業内容や分担、名称や組織の変更に取り組みましたが、後継者の育成と顧客を若い層へも広げることも大きな課題となりました。昨年はハローワークの各種補助制度を利用して、将来、経営者になれる意欲や能力のある人材の募集に取り組みました。実現はしませんでしたが引き続き社長代理候補の募集は続けていきたいと思います。
●取り組んでいきます。自社では費用や労力の限界があるので、成功報酬制で代理店のよう形式の他社が作るたもかくの事業案内や営業活動のサイトも実現していきたいと思います。現在は元気学校のサイトでネット決済でとらすとの販売を行なっています。
●すでにたくさんの任意団体やNPOが設立されているので、そういう団体との提携や一定条件の範囲でたもかくの森を使ってもらう事を考えていきたいと思います。たもかく株式会社が現在の人員や体制でさらに別組織を作ることは負担が大きいので現状では難しいと思いますが、環境変化により柔軟に対処していきたいと思います。
●差額の交換券は、発行残高が数千万円となった時期に、東北財務局の担当者から前払商品券と混同され、供託金を積む義務があるとの指摘を受け、解決のために有効期限を設けました。現在は発行残高も少なくなってきているので、1750円に満たない金額の場合は有効期限を外せるのではないかと検討しています。1750円を超える場合は引き続き有効期限をもうければ、法規制の範囲の発行残高に収められると思います。
●協議しています。資金負担や管理の負担の問題もあるのと、経済環境の激変があり、時間がかかっています。
●山菜採りやキノコ採りを禁止する入山禁止の看板が、むしろマナーの悪い山菜泥棒やキノコ泥棒の入山を促進している現状があるので、効果のある形を考えていきたいと思います。布沢地区ではゲートを作ってからはだいぶ被害が減ったので景観や効果に配慮して、効果的な方法を考えたいと思います。 会計報告について
●いつもご指導ありがとうございます。指摘いただいたことは来年以降の決算書類に反映させていく予定です。
●たもかくの設立よりも2ヶ月早い時期に、現在は入会地となっている、布沢地区界曽根の24万平米の桑畑を買い取るために、お客さん4人と代表吉津でお金を出し合い、3年の分割払いで買い取りました。その後お客さんの出資持分をたもかくが買取り、現在はたもかくが66%代表吉津が33%を所有したまま休眠化しています。実際の土地利用はたもかく株式会社が行なっています。この経過は代表吉津の最初の本「これからは田舎暮らしがおもしろい」やホームページの年表、季刊たもかくの特集号などでも繰り返し記載しています。将来はたもかく株式会社に吸収合併することが望ましいと現時点では考えています。 その他について
●リーマンショックの年から人件費や印刷費、郵送費のコストを削減するために一時的に季刊たもかくの発行を休刊しています。昭和62年ころから平成13年ころまでは代表吉津の著作の印税や講演料が年間300万円以上あり、これに広告収入と購読料を加えて毎月または季刊で紙の媒体を出し続けることができましたが、しだいに収入が減り続け媒体としての効果も薄れてきたことから一時的に休刊し、年2回株主通信を発行してきました。
●たもかく本の街の中に地ビール工場やレストランが出来れば、たもかく本の街や只見の魅力向上につながると考えて、土地建物を地ビール製造企業にリースする森のビアハウスという会社を作り全力で応援し、1999年11月から製造販売が開始されました。只見で地ビールを製造していた経営者は2005年ころに会津若松市の地ビール工場に引き抜かれる形で只見を出ていったあと、家賃も払わずに工場の土地建物を占拠し続けていました。電気やガスも止められて酒造免許もなくなり、ビールの製造は不可能だったにも関わらずホームページでは製造を続けているように装い、販売を続けていました。このため、やむなく工場の明け渡しと家賃の支払を求める裁判を起こし、土地建物の返還は受けましたが、家賃の支払は裁判費用程度しか受けることができませんでした。森のビアハウスの株主に今後の活動についてアンケートをとり、ビール工場の土地建物を売却し、解散と残余財産の分配を求める約半数の株主には出資してもらった資金の3割程度の清算金を支払い、ビールに替わる地元産物の応援を続けたいという約半数の株主とは、売却代金を元手にビール以外の地元産物の販売や宣伝をする会社として活動を続ける予定です。売却できるまでの間は活動を休止しています。
●被災した株主やお客さんに源流の森山荘を貸し出す予定です。また株主提案により被災地に絵本をおくる絵本プロジェクトに参加し絵本2箱を寄贈しました。
●配当は約40%の法人税を納入した税引後利益を発行株式全部に20%の源泉徴収した上で平等に配当しないといけないので、現在の売上や収益規模では難しい現状です。納税などのコストのかかる配当の実現の前に、宣伝や誘客を兼ねて、本や只見の産物の株主プレゼントが出来ないか検討しています。最初は只見町に来られた方からプレゼントを拡大したいと思います。
●引き続き、只見の森林にたくさんの人が遊びに来てくれて、収益を上げ、プレゼントや配当ができるように努力や工夫をしていきます。株式の買取は資本充実の原則に反するのと、買取を請求しない株主が結果的に不利になるので、会社法で原則的に禁止しています。上場企業が市場で自社株を購入するのは、株主総会で承認して定款で定めれば、例外的に認められていますが、資金に余裕があって購入することが株主の利益になる事が前提です。当社は未公開会社なので自社株の買取は出来ませんが、会社の本や森など商品や資産を購入してもらい、その代金の代わりに株式で代物弁済してもらうということはしています。これも会社法で自社株式取得の例外して認められているものです。
●譲渡希望の価格が安い順、同じ価格の場合は申込の古い順に紹介しています。営業報告書の内容と重複しますが、昨年度の実績は9.4株でした。2012年度に入って28株の譲渡が成立していますが、今年度前半の途中経過は秋のたもかく通信で報告したいと思います。
●引き続き事業の継続と発展のために努力と工夫をしていきたいと思います。ぜひ只見にもおいでいただき、たもかくの森や本の街、みんなの森協同組合の建てた建物やリフォームされた建物などもご覧頂きたいとおもいます。決算書の数字には現れていない実績の蓄積を観ていただくと、印象も変わるかもしれません。
●設立当時は注目度や評価も高く、お客さんや株主や出資金もたくさん集まり順調でしたが池袋店を閉鎖した平成14年ころからは経済環境も悪くなり、顧客の減少やそれに伴うスタッフの削減を続けてきてしまいました。事業の拡大よりも存続を優先するような時期が長く続きましたが、時代に合わせて事業や組織を見なおして再評価されるようにしたいと思います。